ムシ歯の治療といえば、歯科医院に行って麻酔をかけてドリルでガリガリされるものだと決め込んで、歯医者に行くのは見合わせている方も多いようですが、最近はちょっと変わった治療も出てきているようです.
1.オゾン治療…オゾンの強い殺菌作用によってムシ歯菌を殺すため、ムシ歯の部分を少量削り、虫歯の部分にカップをかぶせ、外に気体がもれない状態にしてオゾンを20〜60秒当てるだけで終了です。
2.レーザー治療…ムシ歯の部分にレーザー光を当てて蒸散させてしまう治療法で、ムシ歯が浅い場合は痛みや不快感は全く感じず、レーザーの「トントントン」という音が聞こえるだけなので、人に優しい治療法といえます。
3.3Mix―MP法…抗生物質など3種類の抗菌剤を混ぜたペースト状の薬品を、虫歯に塗布し治療するのが3Mix―MP(スリーミックス・エムピー)法です。 少量のムシ歯を除去した後、薬を塗布するだけで歯の奥に入り込んだ菌が殺菌され、虫歯の進行が止まり痛みもなくなります。削らずに残した大部分の歯は、カルシウムが沈着して徐々に硬化、健康な歯に戻っていきます。
以上、夢のようなムシ歯治療法をお伝えしましたが、いずれも医療保険適用外で、治療効果も不確実なのは確かです。
麻酔をしてガリガリされるようなムシ歯を作らないようにかかりつけ歯科医院で定期検診を受けるのが最も賢い口腔ケアです。
地域保健委員会 増井 聡