平成26年1月22日午後7時30分より医療管理講習会が、
開催されました。
荒牧会長、榎本担当理事の挨拶に続いて、福岡県歯科医
師会医療事故処理協力委員、前小倉歯科医師会副会長の
中富俊介先生より、「医療事故・医療紛争防止のために」
（身近で起こっている患者さんからの苦情相談・医療事
故・医事紛争）あなたが医療事故を起こした時、まず何
をしますか？と題して講演して頂きました。

　中富先生は、福岡県歯科医師会に集まる医療事故・医
療紛争の情報を数多く担当された経験から、今回は特に
小倉歯科医師会で起きた事例について詳しくお話し下さ
いました。

　過去10年間の事例５１例のうち12例について、その内
容、事故の実態、その後の対応、結末まで詳しくお話し
下さいました。特に、下顎智歯抜歯時の舌神経麻痺味覚
障害の事例については当事者である先生による解説もし
て頂き、非常に興味深い事例でした。また、小倉歯科医
師会ではありませんが、ノンクラスプ義歯がレントゲン
に写らなかったために誤飲を見逃し死亡に至った事例な
ども報告され、大変参考になるお話でした。

　医療事故・医療紛争が起きた場合は、患者さんへの誠
意ある対応はもちろんのこと、速やかに歯科医師会の担
当者に相談し、報告書を提出することによって、よりよ
い解決への道が期待されることを知り、一応の安堵はし
たものの、日頃よりいっそう誠意ある診療に努めなけれ
ばならないと襟を正す思いでした。