「食べること」は、咀嚼中枢・嚥下中枢・呼吸中枢の３つの中枢によって、
基本的には「摂食・咀嚼・嚥下」の機能が可能となります。
しかしながら、実際は咀嚼、嚥下や呼吸の各運動、食環境における心理的
問題や社会的状況や、脳の活動（五感や感動・情動、知識や体験を含む）、
頭・首を支える運動、手の運動、或いは内臓での消化・吸収や排泄等、
全身のあらゆる機能や運動との調和によって、「食べること」が可能と
なります。

このように、「食べること」と「全身状態」は密接な関係にあるため、
「食欲がある、食欲がない」、或いは「味覚が変わった」、「食べられ
なくなった」等は、歯や口が原因で起こることもありますが、全身状態が
変化したことが原因であることもあり、「何を食べているか」、そして
「どのようにして食べているか」等、「食べること」への観察を常日頃から
しておくことが肝心であるといえます。

　　地域保健委員会